ちなつは、ぽつりぽつりと話してくれた。 ちなつの家は、この村を守っていると言い伝えられている『竜神』に仕えている。 代々その家に生まれた長女が巫女になり、生涯その身を『竜神』に捧げる。 つまり『竜神』の花嫁である、というのだ。 『竜神』の花嫁でならなければならないちなつは、『竜神』以外の者と添い遂げる事など、あってはならないーー。