泣き崩れたまま止むことのない慟哭(どうこく)を、ただただ、見守るしかなかった。 どれだけそうしていただろうーー。 少女が泣きやんだ頃には、東の空に見えていた太陽が今では真上から二人を照らしていた。 「ふ…我はそなたの名前さえ知らないな」 そう言って笑うと、 「…ちなつ」 同じように笑みを浮かべて、答えた少女を再び強く抱き締めた。