思い出して独りニヤリと笑む。 柔らかい唇だったな…。 捉えた舌も、熱くて情熱的だった。 一目で魅かれた。 あの強い光を宿した瞳が、印象深く、離れた今も忘れられない。 いつの間にか頭上には星が瞬き、三日月が雲間からのぞいていた。 そして転々と建ち並ぶ家屋を優しく照らしていた。 おそらく、あの少女の家にも優しい温もりを与えているに違いない。 そう思い、樹木の足下で眠りについた。