夜の帳(とばり)の中、人とも思えないほどきらびやかないで立ちの男が立っていた。 銀色の腰まである長い髪。 切れ長の目ーー瞳は赤く燃え盛る炎のよう。 唇は薄く、やはり瞳と似た朱色をしていた。 《時は満ちた》 頭の中に響く声。 低音の男の声だった。 《ちなつーー》 男は、更に近付くと、 その大きな体で私の体を包みこんだ。