「…っ」 ニヤリと口端を上げたままシュウは切れて滲んだ血を手の甲でぬぐう。 「いいパンチだったよ。」 シュウは余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)で、嬉しそうに笑った。 「あんたのせいで、どれだけ大変な目にあったかわかっているの?!」 知らず知らず千夏の唇はわなわなと震えている。 そして我の腕をとって、 「――シュウは…閻魔と兄弟、なんだってね…?」 と声を落として呟くように言った。 さっきまであれほど威勢が良かったのに、千夏は急にうなだれてしまった。 「千夏?」 線の細い肩を抱き寄せる。