「でも…」 そりゃあ帰りたいよ! 喉まででかかった言葉を飲み込んで、下唇を噛み締めた。 ワタシには選択肢など残されてやしないのだ。 ズキズキと痛む足をそっと押さえて、 「――やっぱり、ワタシは鍵としてシュウといくよ」 きっぱりと言い切った。 胸のうちではまったく真逆の思いが渦巻いてはいたけれど、そんなものはいつかは気にもしなくなるかもしれない。 そう自分に言い聞かせながら――。