だいぶ山の頂きに近付いたように思え見上げれば、 眩いほどの光を放つ、『天界』へ通ずる門ーー金門は、はるか彼方だった。 挫ける訳にはいかない。 千夏を連れ戻さなければ…。 逸(はや)る気持ちを押さえるものの自然と溜め息がこぼれた。 力さえ使えたならば、この程度の山など簡単に登っただろう。 だが、この山は普通の山ではなかったようだ。