オレンジ色のそれをぼんやりと眺めているうちに、これまでの17年間の家族が築いてきた過去の思い出が血流が全身を駆け巡るのと同じように、脳裏をよぎっていった。 そうだーー。 馬鹿だよ、ワタシ!! 今も昔も、お母さんはずっとワタシのそばにいて、どんな時も支えてくれて見守ってくれているというのに。 「ごめんね…お母さん」 ワタシは、珍しく素直にうなだれた母親に寄り添い少しだけ皺の増えた手を両手で包みこんだ。 暖かい手…… 暖かくて… なんだか……胸がいっぱいだよ。