おぼろな視界に飛び込んできたものは、以前にも目にした事のある『黒竜』だった。 それが、ワタシのそれに呼応して熱と痛みが遠のいたのかも知れない… なんとなくは想像できた事だけれど、視線を上げれば。 端正な目鼻立ちと薄い唇の、ワタシが愛してやまない人にそっくりな男ーー宮下愁がいた。