「そうよ」 ワタシの腕を痛いほど掴んだまま、母は俯いていた顔をキッ…と上げた。 「この子は、…あなたのようなーー地獄の帝王などが触れていいものではないの」 「ふ…ずいぶんな言い草だな。我を誰だと思っているのか、理解が足らないらしい」 閻魔の声が急に低いトーンを奏でた。 かなりヤバい状況かもしれない!! 確か…遠い昔に… 若かりし日の閻魔が『竜神』様と対峙した際のことが脳裏をよぎった。 確か頭に血が上って、あんなことにーー。 もうあんな思いをするのはごめんだ。