と、その時ーー。 「千夏は、地獄にはやりませんよ」 部屋のドアがバタン!!と音を立てて開け放たれたと同時に、よく知っている声が飛び込んで来た。 「……お母…さん……」 呟くようにこぼすと、ワタシは慌ててはだけたパジャマの前を合わせた。 母親は、それには全く気にとめる事もなく彼女がまっすぐに見据えている先には、上半身裸の閻魔がいた。 いつ、脱いだんだろ? 頭の片隅で、こんな状況の中でワタシはふと考えていた。