久し振りに訪れた部屋は、以前と変わらない。 ベッドには、壁を向いて横になっている愛しい娘が眠っていた。 胸がぎゅっ…と締め付けられ、あまりにも苦しいほどの切なさが沸き起こり眉間に皺を寄せる。 まったく…。 地獄の帝王が聞いてあきれるな。 千夏の前では、いつの時でもこんなザマだ。 「ん…、ん」 千夏のくぐもった声がして、気が付いたのかと覗きこむと瞳を力強く閉じたまま、苦しげな表情をしている。 なにか、悪い夢でも見ているのだろうかーー?