最前列で頭(こうべ)を垂れていた亡者が、ぶるぶると震えながら叫んだ。 「たっ、助けてくれ~!!お願いだっ!!閻魔大王さまァ!!」 亡者は、鼻水と涎でグシャグシャな顔をわれの足にこすりつけてきた。 汚い…… 汚らわしい……… われの眉間に皺が寄った途端、両脇に仕えていた者共がソレを引きずって闇の中に見えなくなって行った。 まったく、生前にさんざん悪行をつくしたからだろうに……。 本当につまらない仕事だ……。