キングサイズの椅子にドッカリと横柄に座る自分の前には、おびただしい数の亡者達が一列に並んでいた。 どの亡者も、ここにいるからには生前はかなりの悪行の限りをつくしてきた極悪人ばかりだ。 彼らは、死後すぐに『地獄』へ墜ち、順番待ちをして『閻魔』である我れに裁きを受ける。 両脇には重鎮が立っていたが、どちらも地獄にふさわしい強者(つわもの)共で、一人は金棒を、もう一人は斧を肩に担いでいた。 「1942567番。ーー罪状は、連続殺人及び強盗」 我は、重々しく紙面に書かれた罪状を読みあげた。