不思議だった。 あれほど熱くて脈打つ痛みがスーッ…と嘘のように消えた。 そして、締め付けて止まなかった胸の苦しさも、それと同時に治まった。 ふと横を見れば、目と鼻の先に……宮下愁の顔があり、そのサファイア色の目はワタシをジッと見つめていた。 そんな優しいまなざしで見つめているから、ワタシはどうしていいのか分からなくなり、ただその視線から離れたくて俯いた。