E・N・M・A~えんま~



ビシビシ!

ビシバシビシビシ!!



痛い……。




「イタァイ!!」





「千夏~!!!!」



いきなり羽交い締めされジタバタ暴れる。




く、苦しい…。





「千夏千夏千夏~!!」



いまだ抱き付いたまま離れない母に面食らいながら、腕で目一杯押す。




母に抱き付かれたのなんて小さい時以来だ。



「…ッ!

ぐるじいってのッ!!」



息も絶え絶えに叫んだワタシの絞り出すような唸(うな)り声に、ようやく母は離れてくれた。




必死に酸素を吸うワタシに、


「やだ!大丈夫!?


千夏ッ!!



死んじゃいや~ッ!!」





…なんておたけびをあげてわめきたてる母を横目に、ワタシは思わずため息をついた。




勝手に殺すなって言いたいものだ!!