天の邪鬼の上司



朝目が覚め


いつもと違う部屋の空気に
覚醒した頭


「ここは、どこ?」


家主が声かけた


「おはよう、加奈子ちゃん昨日羽目外しすぎたよね、友達に頼まれたから連れて来ちゃった俺は緒川貴史覚えてる?瞬に君を紹介されたやつて言えば?」


「はい、すみませんでした」


「他人行儀やめないか?俺は貴史でいいから、瞬の事思っているのか?瞬は君をなんとも思ってないから」


「そんな事言われなくとも知っている、瞬がチョコ欲しいって言うからあげたまで、あんな仕打ち受けたら・・・あなたも瞬と性格似てますね、帰ります」


ベッドから立ち上がり
ふらふらしながら玄関にむかった



タクシーでマンションまで帰った



気分が悪いからって会社に電話した


「お大事に」って


それから瞬の私物は箱に入れ宅急便


ここは思いでがありすぎる
引っ越しをした



もう誰にも靡かない
恋にも蓋をする