天の邪鬼の上司



会社休めば当然

井田倉部長に詰め寄る


「加奈子がもしもの時どうしてくれるんですか?部長の言葉足らずだとは思ってますけど?」


「加奈子の事は・・・・なかった、さあ仕事に戻りたまえ」


「加奈子ずーと部長の名前を・・・・」



パソコンから指を離し

目を閉じた

加奈子の可愛い笑顔 声を思いだし

加奈子に睨み付けられた時を思いだし


やっぱり加奈子を貴史には譲りたくはない

謝ろうと加奈子にメールした
送信できませんて返って来た

LINEは繋がったけどいつまでも未読


居てもたってもいられなくなり
昼休みに加奈子のマンションに行った



呼び鈴をならし「加奈子いるんだろ?鍵をあけてくれ、話を聞いてくれないか?」


隣の住人が

「そこは引っ越ししましたよ」




力なく座り込んだ


笑う気力さえ
こういう事いうんだ

後のまつりって・・・・



あいつらに聞いたところで話してはくれないだろう


貴史がいるでないか?
電話したら、フラれたって・・・・



じゃあ、誰を頼った?