あ〜やだな。怖いな〜この人たち。
みんな眉間にシワが寄ってる。暴走族というよりヤクザ?
「じゃ、夕飯だ。」
総長がパンパンっと手を二回叩くと、ガヤガヤとうるさくなった。
「凛。」
浩太は私の方をむいてきた。
「なに。」
「そんなにみんなを睨むな。ちょっと怯えてるぞ。」
…嘘、睨んでた?!
無意識……!
だから眉間にシワが寄ってたの?
「凛。」
今度は反対側から呼ばれた。
もう!!!また?!
「なに!」
半ギレで向くと、総長だった。
総長は、呼んだくせに何もしゃべらなかった。
「ねぇ、なに。…………なに?!」
私はちょっと短気みたいだ。
「おい、マキさんにタメ口とはどういう…」
「いい。」
浩太の文句を総長が遮った。
私のことを脅してるやつなんかに敬語をつかうなんて吐き気がする。
「これからの仕事についてだ。俺が依頼するまでは何もする必要はない。
あ、あとで俺の部屋にこい。」
「うん、いいんだけどさ、総長の部屋どこ。」
浩太はすかさず耳打ちしてきた。
「あとで案内してやる。」
私の部屋があんなに広いんだったら総長の部屋はきっとその10倍以上……?
すごいな。
「凛、俺の名前はマキだ。神龍という名で知られてるけど。年は凛の一個上。」


