「なーのっ!おはようっ♪」

親友の野乃(ノノ)ちゃんは、今日も元気いっぱい。
かわいくて優しくて大好きな、私の自慢の親友です。


「入学式だね。菜音、緊張してるー?」

うん、もうほんとにね。

私はうなずく。

「無理しちゃだめだよ、何かあったら言ってね?」

野乃ちゃんはほんとに優しいなぁ。
でも、私を甘やかしちゃだめだよー?

なんて「言」ってみる。

「うっ…、わかってるよー!でも、一緒のクラスだといいねー!」

だねー!!

「あっ、着いたよ学校!!えーっとクラス表はぁ…、一緒だー!!

私は野乃ちゃんと手をとりあって喜ぶ。


…っとと。
誰かと肩がぶつかった。

「ごめん!大丈夫!?」

男の子の声がした。