「それで、リヒトはなんて言ったの?
 
 リリーちゃん?」


まだ諦めてないのかよっ!?姉貴っ!?


「言わなくてもいいんだからな?

 やっぱり…リリー。絶対、言うなっ!!」



リリーは、左右から挟まれて口々に

言われるため、



「えっ?えっ?」


と少し混乱気味だ。



俺はリリーを自分の方に向けさせて、


「さっきのは、二人だけの秘密だ。なっ?

 姉貴には言うな。絶対に。」


リリーはキョトンとしていたが、

コクンと頷いた。



俺の勝利っ。



姉貴は、ちぇっ。と言っている。



フンっ。

色々と企みやがって。馬鹿姉貴っ。