―精霊の祖の恋物語― 前編




「リリー。何された?姉貴に。」


「ちょっと…驚いただけですッ。」


リヒトがジーと私を見てきた。



「本当に?」


「はいっ。」


「今後、何か姉貴にやられたら言えよ?」


「うん。」


ニコッと笑って返事すると

リヒトが顔を逸らした。


顔を赤くして…。


少し傷つきます…。

シュンっとなっていると…。


ルミエールさんが、


「リヒトの隣に座ってきなさい♪

 反応が面白いから♪」


「ちょっ、姉貴!!」


リヒト君。嫌ですか…?私の隣は…。