リリー達が部屋から出ると、

リビングには親父と俺の二人だった。



「リリーちゃんは、

 本当に精霊の祖なのか?」


静かになったリビングに

父さんの声が響く。



「あぁ。本人が言っていたしな。


 それに火の精と風の精の格好をしてたし…

 他の精霊こんなことできないだろ?」



「そうだったな…。」


「それがどうしたんだ?父さん?」


「あんな可愛らしい子が精霊の祖と知って

 驚いたんだよ。」


「あー。それは、分かるかもしれない。」



「リリーちゃんを救ってあげなさい。

 呪いの最悪の精霊と言われている

 リリーちゃんを。」


「あぁ。分かってるよ。」


話に区切りがついたと思ったら……