―精霊の祖の恋物語― 前編





「ん?」


「ありがとの…//」


頬をほんのり赤く染めて俺の方を

しっかり見ながらお礼を言われた。


いいって言って良かった。

うん。本当に。




「おっおう///」


二人で見つめ合っていると…


母さんが入ってきた。



正直言って邪魔されたくなかった、

いい感じだったのにな…。



「リリーさん?」


「えっ……!?」


リリーは顔を赤くして俯いた。