俺と姉貴が言いあっていると……



うるさくて目が覚めたのか、

リリーはパチッと目を開き、

欠伸して俺に寄りかかっていた体を

起こした。


「ん……寝ちゃいましたか?」


目を擦りながら、俺と目が合った。




「… キャー‼」

暫く見つめ合っていると…


リリーは悲鳴をあげながら、

ベットから降りて部屋の隅へと行く。


それに、姉貴は勘違いしたのか…


「何をやったの!!リヒト!!

 アンタっ家族に内緒で女を自分の部屋に

 連れてって襲う趣味があったとは…。


 知らなかったわ…。


 このっ。変態野郎っ!!」



はい。そういう訳で…


あの後、姉貴が近づいてきて

一発蹴りを食らいました。


勿論…勘違いで。



っていうか俺。女好きじゃねぇし。

襲うような趣味全くねぇし。