―精霊の祖の恋物語― 前編





余程、孤独で居ることが

辛かった…寂しかったんだろう…。



他の者に迷惑をかけないため…



自分の存在によって

相手の人や周りの人たちに

辛い思いをさせてしまうと

決着付いたのだろう。



そこからリリーは

“私は孤独でいるべきだ”

という、考えが生まれ実行したんだろうと

リヒトは思った。



そして……


自分は

“呪われた最悪の精霊”と

呼ばれている。



誰がそんな名前を付けたのか、

凄く気になる。



一発殴るために…。



そこからリリーは、人と接することが

出来なくなったんじゃないかと思う。


人間に嫌われている。

人間が怖くなって…。