―精霊の祖の恋物語― 前編





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……この人になら言ってもいいかな…。



『何をじゃ……?』



正直な……気持ち…。



『正直な気持ち?

 って何だったかの……。』



私の思い。気持ち。

心の隅に隠してきた私の本当の気持ち…。

精霊の祖としてじゃなくて、

私自身の正直な思い。気持ち。



『……あっ…分かった…。

 あれか……。


 …これが……正直な我の本当の思いか。

 そして…気持ち…か。』




リヒトのおかげでやっと…思い出した。

良かった…。






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