「それは……。」 リリーは戸惑いの表情を露わにしはじめた。 「それにさっき、 お前自分で言ってただろ? あれは本心だと俺は思う。 俺に会いたかったって 言ってくれたよな? …その言葉って嘘だったのか?」 リヒトの辛そうに話す様子に 自分はどうすればいいか分からなくなる。 どうすれば……。 伏せた目を上に向けリヒトを見たとき… リヒトは優しく微笑んでいた。