「死にたいって思ったこと… あったんだろ? 普通、楽しかったら…幸せだったら… そんなこと思わないよな?」 「嘘なの‼あの言葉はっ‼」 顔をバッと上げて、 “もう止めてっ” と訴えるようにリリーは必死に叫ぶ。 「じゃあ最後だ。 なぜ俺に会いに来たんだ? 『あの時はもう会えない』 みたいな顔していただろ?」 リヒトはガシッとリリーの肩を掴み しっかりとリリーの目を見て、 真剣に聞く。 リリーはリヒトが、 真っ直ぐ自分の目を見て 真剣に聞いて来るからか、 反対できなくなった。