「それに、お前…。
本当は寂しいんじゃないのか?
…一人は。」
「そんなことないっ‼」
ブンブンと頭を振って否定する。
「じゃあ…
何でお前。…俺の前から消えるとき
寂しそうな顔をしてたんだよっ。
助けてって言ってるみたいだったぞ?」
「違うッ。そんな顔してない‼」
今度は俯いて、必死に否定する。
こんな姿のリリーを見たリヒトは
リリーが偽りの思いを
自分に向かってぶつけている様にしか
見えなかった。
自分の本当の思いや気持ちを
奥へと封じ込めようと
しているように見える。
「してた。
孤独が辛いって言ってたじゃねぇか。」
「言ってないっ!!」
また、リヒトのいう事に酷く否定した。

