「きゃっ‼」




リリーの腕を掴んで抱き寄せた。


「リヒト君!?」


首元に顔を埋めてギュッと抱きしめる。


「…どこに行ってたんだよ?

 俺…あの時止めたよな?」


「それは…巻き込みたくなかった…

 だから…離れて!!」


「お前から近づいて来ただろーが。」


「それは…ごめんなさい……。

 でもっ離れて‼」


リリーは離れようとするが…


「俺の傍にいてくれよ…。」


リヒトは今までよりも、

もっと力を込めて抱き寄せる。


「えっ……。」


リヒトの予想外の言葉に、

リリーは目を見開き固まった。