―精霊の祖の恋物語― 前編




「そうじゃ。慣れておるし

 心配しなくてもいいのじゃよ?

 お主が。

 これは、我の問題じゃからな?」



〝そんな事、何とでもない〟

というような様子で言うリリー。



「そんな、一人で抱え込んで…

 誰かいなかったのか!?」



リヒトが、『一人で考える…』

その考え方に腹が立ち、怒鳴る。



それに対しリリーは真剣な目になり、

淡々と答えた。


「いないのじゃよ。」



「なんでそんな事…淡々と言えるんだ。」



「もう、慣れたからじゃよ。

 我は、色々経験して一人が一番いいと

 思ったからいいのじゃ。」


寂しそうに星空を眺めながら言うリリー。