―精霊の祖の恋物語― 前編





話し終えるとリヒトの方を振り返り、

笑みを浮かべた。


その笑みがリヒトには無理に

浮かべているように見えた。


「……。」


また、背を向けて話し始めた。



「逃げることはできんと言ったのは

 間違いじゃな…。


 一つだけ逃げ出す方法はある。


 精霊としての役目をすることなく

 暴れる……。


 そしたら、我が……殺す。


 …までの話じゃよ?

 さっきも言ったか……。
 

 …あっ、我もそうすれば良いのか?

 って止めれる者はおらんか…。」


リリーは言い終わると脱力した。


「それで、一生。

 ずっとこの世界が終わるまで

 孤独に生きていくの?」



リヒトは俯いてリリーに小さい声で

質問をした。