―精霊の祖の恋物語― 前編




「何で孤独に生きようとするの?」


「ん?……嫌じゃからな

 …巻き込むのは。」


「巻き込む?」


「我はできるだけ関わらないようにして

 おるんじゃよ。

 
 感情と興味を持たんようにな?」


リヒトの方に一度、

振り返って説明するとまた背を向ける。


「何で?」


リヒトは何故そんな人生を送るのか。

が、分からなかった。





「……我が

 …相手の人生を滅茶苦茶に

 してしまうからの…。」


リリーの後姿はとても寂しそうに

見えた、リヒトだった。