「名前を教えてくれるよね?」 「名…前…………。」 少し顔色を悪くした彼女。 その様子が気になるが話を続けるリヒト。 「言えなかったのには理由がある。 名前を言えなかった理由も 教えてくれると嬉しいな?」 ニコッと微笑みながらリヒトは言う。 言いにくそうだったが、 消えそうな声で彼女は言った。 「えっと…の……リリー…じゃ。」 少しモジモジしている。 「リリー?」 「…さっき言っておっただろ? あの愚か者が!」 今度はギャーギャーと大きな声で言う。