―精霊の祖の恋物語― 前編






担任教師が教壇に立つと口を開く。



「いきなりだが、

 転校生が今日から通う事になる。

 
 仲良くしてやってくれ。」


そう言うと、クラスの奴らが言い始めた。


男がどうとか、女がどうとか。



俺には一切関係なし。



俺は一番後ろの窓側の席だから、ボーっと

窓の外を見ていた。


今の席は目立たず、楽だが


真ん中の席の時は大変だった。


女子がやたらジロジロと見てくる。


女性の教師も見てくるし…


男子の方も羨ましい目で見られて、

地獄だ。


今だって、一応見てくる奴がいる。


振り返ったりもして。


「はぁ。」

とため息をついていると…。


ガラガラと教室の扉が開く音がする。