―精霊の祖の恋物語― 前編






「目を付けられたなっ。リヒトッ。」


面白がって言うこいつ…知り合い。


「最悪だ…。」


どうする。


リリーの正体がばれたりしたら、

リリーはどうなる?


……でも…俺がいるから…大丈夫だよな。


俺だって、

リリーといれればいいわけだしな。


俺が、笑みを浮かべていると…。


うるさい知り合いが…。


「おぉ。リヒトが笑みをっ。

 作り笑みじゃないッ!?」


イラッ。

俺が睨むと即、固まって黙った。





「どうするか…。」


そう呟いていると、担任教師が入ってきた。


クラスメイト全員、自分の席に着く。