「リヒト君を巻き込んでしまって……

 ごめんなさい。


 …でも、リヒト君のことは本当に、

 諦めたくないんです。


 傍にいて欲しいと思ったんです!!


 …初めてなんです。

 リヒト君のような人は…。


 リヒト君のことが……好き…なんです。」


言い終わると、バッと頭を上げて、

シオン、ソラーレ、ルミエールの順に

見渡す。


そして、また頭をガバッと下げる。


「本当に……諦めたく…ないんです。」

と泣きそうな声で言った。


リヒトは、リリーの腕を引っ張って

自分の腕の中に閉じ込めた。