リヒトはシーというポーズをして

言い出した。


「近所迷惑だぞ?それに、

 普通に入っていけばいいだろ?

 俺んちは髪や瞳の色が変わった事だけで

 息子を家に追い出すなんてことは

 しないからな?安心しろ。

 昔みたいにはならない。」


リリーの頭を撫でて、

微笑みながら言うリヒトに安心したのか、

コクンと頷いて、リヒトを見つめた。


もう一度、「大丈夫だ。」と呟くと、

リヒトは家の扉を開けた。