……でも、彼をこんなふうにしてしまった。
巻き込んでしまった。
だとしても、彼はこう言うだろう。
“俺は、リリーと一緒にいれる。
リリーを孤独にしたくなかったから
いいよ。なんともない。”
と言ってくれるんだろう…。
さっきも言ってくれたから……。
でも…やっぱり謝りたい。と思ったリリーは
口を開く。
「ごめんなさい。リヒト君…。
私…巻き込んじゃった。」
そして、リヒトはやっぱりこう言った。
「リリーを絶対に孤独にしないと
決めていたから、気にすんな。
元々。こうしてくれと頼み込む
つもりだったしな……。
一生、傍にいるって言っても
人間の場合、あっという間だ。
だから…こうなってくれて良かったと
まで思っている。
別に、自分の人生が狂ったなんて
思っていないし、
巻き込まれたなんて一ミリも
思ってない。
相当、リリーにこの時点で溺れてるな。
初めてだよ。こんなに他の人のことを
思って話すのは。」
リリーを抱き締め直して、
リヒトはリリーの首元に顔を埋めた。

