―精霊の祖の恋物語― 前編





リリーは、リヒトの腕の中に暫くいると…

落ち着いたようで、リヒトを見上げる。


リヒトの髪は元々、綺麗に輝いているのに

なびくと更にキラキラと輝きを増す。


瞳も透き通るように綺麗に輝いていた。


「リヒト君……綺麗…。」


ポツリとそう呟いたリリーに、

リヒトは話しだした。


「そうか?リリーに褒められると

 嬉しいな。瞳の色は分からないけど…

 髪の色は分かった。金髪か。

 少し違和感もあるが…うん。

 銀髪だったからなずっと。

 でも、リリーと同じ髪色で嬉しいよ。」


自分の言葉に嬉しいと言ってくれた彼。


本当にリリーは、

彼と出会えてよかったと思う。