―精霊の祖の恋物語― 前編




唇を合わせていると……


私とリヒト君の周りが光り出した。


光が消えた頃……唇を離した。


私が瞼を開くと…

目の前にはリヒト君の顔がある。


でもリヒト君は、先程までと違っていた。


私と全く同じ色の金髪と

銀色の瞳をしていた。


その姿を見て私は、

口を両手で抑えて涙を流す。


…またやってしまった。



そんな、絶望感の中にいる私に

声を掛けてくれるリヒト君…。


「リリー。俺は、嫌いになんてならないから。

 リリーのこと。」


私を落ち着かせるためか

更に抱き寄せてくれる。


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リリーは少し落ち着いたようで、

コクンと頷いた。


リヒトはリリーの背中を擦る。


「俺は大丈夫だ。

 リリーのことが好きだから、

 リリーのそばから離れない。絶対に。」