―精霊の祖の恋物語― 前編





リヒト君……。


もう、自分の思いを伝えます。

決めました。リヒト君が欲しいです。

リヒト君のこと…全てが…。


諦められないです。

こんな人もう二度と会えないと思います。


もう…限界です。

リヒト君の全てが欲しいですッ…。


「リヒト君ッ。私…好きですッ。

 リヒト君が欲しい。全てがッ。」


私が涙を流しながら言うと……。


リヒト君が私の顎に手を優しく添えて、

クイッと上げる。


その後、顔を近づけてきた。


私は目を瞑る。


すると……唇が重なった。


生まれて初めてのキスは

優しくて少し長いキスでした。


唇が離れると、

リヒト君はニッコリと微笑んだ。