「…えっ……。」


「その反応は結構傷つくな…。

 …って何言ってんだろう…俺…。

 恥ずかしいなおい……ははっ…。」


リヒトは頬を染めて、恥ずかしいのか、

リリーの首元に顔を埋めて隠した。


すると…リリーの首元には

リヒトの吐息がかかり、くすぐったい。


でも安心する。


リヒトに抱きしめられているという事が、

分かるから……。


「リリー。今、気づいた……。


 こんな気持ちになったのは

 初めてだからな。


 気づくまでに時間がかかった。

 ごめん、言えなくて。」


リヒトは、

いきなり真剣な顔で話し、謝ってくる。


リリーは困惑した様子で、

リヒトを見つめる。