―精霊の祖の恋物語― 前編





リヒト君は普通の人生を送るべきです…。


私みたいな何年生きたか忘れるほどの

年月を生きる化け物にはしてはいけない。


絶対に絶対に……


私は…そんな所へリヒト君を連れて

いかないです。


時が来れば


また、孤独となります。



それが…

リヒト君にとっていいことなのですから。



リヒト君の人生を、

私は狂わせたくないんです。



もし…私がリヒト君に対して、

特別な感情を感じた場合は…



〝すぐにリヒト君の前から消える〟



…事を実行します。


それまでは、リヒト君と楽しい日々を

過ごしていきたいと…


思っています……。