―精霊の祖の恋物語― 前編





リヒトがリリーの想いに対して

考えている頃……


リリーもリリーの方で考えていた。


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私は何故でしょうか?


なぜ、リヒト君から離れようという思いに

移らないのでしょうか?


逆に、もっと近くにいたい。


傍にいたいという思いが出てくる。



でも…そんな思いは捨てなければ…。



そんなことを思えば、

私が…

いつ、リヒト君を永遠という

鎖で縛りつけるか分からない。


私には、そんな呪いがある。


その呪いをリヒトに与えるなんてことは

絶対にしたくない。