「どうだろうな…。
初めの頃はきつかったが、
もう慣れたといった感じか?
そう言えば…明日は平日だったか……
うわっ…今日寝れねぇじゃん。
寝不足の中、学校とか…有り得ねぇ…。」
リヒトは嫌そうな顔をしながら、
頭を抱えた。
そんな姿にリリーは何故か、怒り出した。
「私はッ。真剣に聞いているんですッ!!
私が生み出した精霊たちのせいで…
悪霊や邪霊が、近づいてきた…。
いや、やって来た…。
悪魔や魔族、魔神…の奴らが住んでいる…
地獄から……。
私がッ。孤独に耐え続けて、
精霊たちを生み出していなければ…。
こんな世界になっていることも
なかったのにっ…。
リヒトだって普通の人間でいられたし…
痛い思いも、こうして寝る時間がない…
なんてことも…なかったんですッ。」

