「そう言ってくれるのは、
リヒトだけです。きっとそうです…。」
リリーは、リヒトに微笑みかけながら
言った。
すると今度は、「ハッ」と声を出して、
また話し始めた。
「って、リヒトさん見回りに
行くんですよね?
…私もついて行きます。いいですか?」
話し終えたときのリリーの目は、
かなり真剣なものだったので承諾した。
あまり納得がいくものではなかったが…。
「では…行きます…か…?」
リリーは首を傾けながら言った。
「そうだな…被害が起こる前に、
止めるために…
見回りをやってるんだもんな。」
そう、リヒトは呟いてリリーと一緒に
夜の街へと出て行く。

