「そうなんだな…。
でもさ…信じることも大切だと
俺は思うけど…。
精霊たちのことをリリーが、
一人で決めたりするんじゃなくてさ、
他の精霊達とも意見交換とかしたら、
もっと良くなるというか…
絆が深まる?…とか。」
リリーはリヒトの話を聞いて微笑むが、
話す頃には悲しそうな目をしていた。
「そうですね…
それがいいはずですよね……。
でも、私は避けてきたんです…。
今、話したところで聞き入れてくれるか
が問題になってしまいますね…。」
リヒトは不機嫌な様子で、
リリーを見ながら言った。
「リリーの話を聞き入れないとなると…
むかつくな……。
リリーはこんな必死に考えてるだろ?」

