―精霊の祖の恋物語― 前編






「……そうだったのか。

 それってさ…

 変えることってできるのか?

 その規則みたいなものって。」


何かを抱え込んでいるような様子で

リリーは話しだした。


「私の意志の問題ですね。


 それを、変えた場合…私が襲われる。

 狙われる可能性が高くなります。


 後は…精霊たちがしっかりと

 任務や命令を引き受けるかが問題です。」


「……そうか…。」


「それと…自分の意志で人間を襲う。

 なんてことが起こる可能性も

 あるんです。


 そうなることをふまえて、

 私は厳しく罰する目的でこのような事を

 しています。」